そのベネフィットは不十分?「女性ウケ」するコピーライティングの書き方の特徴

今回は「女性に受けるコピーライティング」と「男性に受けるコピーライティング」があったとして、その書き方に特徴があるとしたら、いったいどこが違うのか、という点を、ざっくりお伝えします。

女性向けの最大の特徴は、問題や悩みを解決するのではないという点にありますが、それについては前回ご説明していますので、より「書き方」という点にフォーカスして、商品やサービスの説明を書いていく時に、どこが違うのかをお話します。

 

もっとも大きな違いは、「機能」や「性能」「スペック」の扱いについてです。

男性向けに売る場合には、「機能」や「性能」「スペック」を並べるだけでも、結構売れていきます。というのも、男性たちは、客観的に正しい判断をしようと考え、多くの類似商品・サービスを比較して、誰が見ても、こういう用途なら、これがベストという商品やサービスを選ぶ傾向が強いからです。

 

けれど、女性たちが、単に「機能」や「性能」「スペック」が並んでいるのを見て、「これは凄い」などと唸ることは、ほとんどありません。

もちろん、数字をスパイス的に書くのはありです。数字を書くことによって、物事がより具体的になるような場合には、女性にも積極的に数字や性能の表記を見せていく必要はあるのですが、残念ながら、多くの場合「なるほど!」という納得理由にはなりません。

たとえば、「こういう成分が入っています」といくら伝えても、女性たちの反応は「ふーん、で?」という程度。つまり、単に成分名や効果効能を伝えるだけでなく、もう一歩踏み込んで「それが私にどういう関係があるの?私にとって何がいいの?私の何がどう変わるの?」という情報まで、しっかり伝えなくては、良さが理解されないのです。

 

もともと、セールスコピーライティングの世界では、「機能」や「性能」「スペック」ではなく、その先の「それって、どういうこと?結果、私がどうなるの?」というお客様の視点からのメリット・利益(専門用語で「ベネフィット」といいます)まで書くというところまでは、一般的に言われていることではあります。

けれど、男性たちにとっては、じゅうぶんベネフィットになっている文章でも、多くの女性にとっては、機能説明の域を出ておらず、ベネフィットになっていない、ということは多々あります。

つまり、女性向けには、もう一段踏み込んで「で、結局、私にとって何がいいの?」というところを、しっかりと書かなければいけないのです。

 

女性にとっては「結局、私がどう変わるの?」がすべて。

「…だから、こういう場面で、どうなります」というところを、もっと具体的にイメージできるように書かないと、伝わりません。

早い話が、「機能」や「性能」「スペック」を、「結局、私どうなるの?」というところまで翻訳していく作業が必要だという点を、ぜひ意識していただければと思っています。

P.S.
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