色の微妙な違いを意識する。時代に合わせた「ピンク」を捉える感性とは。

「色」の微妙な違いを意識することは、売れるデザインを考える上で欠かせません。男性と女性では「色」についての感覚や捉え方が大きく違っており、中でも「ピンク色」では特に顕著です。女性モノだからピンク、とあなたがもし大雑把に考えているのであれば、ぜひ今すぐ改めていただければと思います。

ベストセラー『ネットで「女性」に売る』では、女性向け商品・サービスを「売るため」の文章とデザインノウハウを39の法則に分けて詳しく解説しています。この記事では、その7つ目の法則についてご紹介しましょう。

法則7:色の微妙な違いを意識する

ピンクには寒色系と暖色系があり、さらに流行りによって毎年微妙に変化があります。ひとくちにピンクといっても非常に幅が広いわけですね。女性に響くデザインを作るためには、あらゆるピンクの中から、お客様たちが「自分らしい」と思えるピンクを選ぶことが大切です。

男性は化粧品売り場のピンクが同じに見える

化粧品売り場にならぶバリエーション豊富な口紅やチーク。数ある中から自分の肌を美しく引き立ててくれるアイテムを見つけたときの嬉しさは、多くの女性に覚えがあるのではないでしょうか。けれど、驚くべきことに、男性の多くは化粧品売り場に並ぶ赤やピンクがどれも同じように見えるといいます。男性たちにとって、微妙な色の違いを見分けるのは至難の業なのです。

化粧品売り場にものすごい色数のコスメが取り揃えられているのは、女性たちには微妙な「色」の差を見分けることができるからに他なりません。つまり、男性たちには見えていない何かが、女性たちにとっては歴然と存在するのです。

当然ながら、多くの男性にとっては、女性たちが「色」から感じ取るニュアンスやイメージの差も、理解するのが難しいということになります。結果、細部に無頓着なまま、男性が安易に色を選んでしまうと、意図していないズレたメッセージを送ってしまう可能性があるのです。

女性の目線に合わせた色選びやデザイン

女性向けの商品を売るためには、お客様が普段から見慣れているものを意識する必要があります。馴染みのないデザインでは、自分には関係ないと素通りしてしまいかねませんから、女性向けの広告や販促物、商品パッケージは女性デザイナーに依頼するのがおすすめですが、世の中にあふれる女性向けの商品やコンテンツに合わせることも、意識してみるとよいでしょう。

たとえば、雑誌やお菓子のパッケージ、化粧品売り場、ショーウィンドウのディスプレイなどで使われている色をチェックしてみてください。バレンタインなど季節物のイベントも参考になります。なにしろ、使われる色には流行があり、毎年少しずつ変わっているのです。雑誌のデザインも、シーズン毎にデザインに使われる色や写真の撮り方に変化があります。その上、雑誌ごとでも雰囲気が少しずつ違うのです。自社のお客様が普段どんなものを見ているかをリサーチし、お客様の当たり前に合わせていきましょう。

世相や今どきのジェンダー観も色に出る

お客様の感覚をつかむためにチェックすべきなのは、ファッションや商業的な流行だけではありません。もっと大きな視点で捉えた世相や今どきのジェンダー観を知っておくことも、お客様とのミスコミュニケーションを減らすためのポイントです。たとえば、昭和の時代は、男の子向けの色と女の子向けの色が今よりずっとハッキリ分かれていました。ランドセルといえば男の子が黒、女の子は赤、といった風に。けれども、今どきの女の子には水色のランドセルも珍しくはありません。

うちの息子は2003年生まれですが、思い返せば、彼が幼稚園の時から色にまつわるジェンダー感覚は、昔とは大きく変わっていました。「赤はヒーローの色だから男の子の色だ」と言われた時は、あまりの世代間ギャップに仰天したものです。また、私が子どもだった頃に比べると、今は男女の垣根が低くなり、仲良く混じり合っているところも昔とは全然違いますね。これからのお客様に売っていきたいのであれば、新しい時代の感覚に合わせていく必要があるのは当然です。時代の空気感を捉えるためにも、ぜひ新しい物を見るようにしてください。

お客様一人ひとりと向き合うコミュニケーション

これまで流行や時代の空気感をとらえる方法についてご説明してきました。ですが、マーケティングやセールスについて考えるとき、最終的に大切なのは一人ひとりのお客様に向き合い、話を聞くことです。頭の中の妄想で売れるほど、世の中は甘くありません。時代の空気や流行といった大きなうねりも、分解すれば一人ひとりのお客様が良いと思うものの重なりで作られています。

だからこそ、自社のお客様にも一人ひとりに向き合って好きな物、嫌いなものを見つけていく必要があります。自社のお客様と他社のお客様は違うので、たとえ世間的には流行っていても響かないものも中にはあるかもしれません。

どうか「うちのお客様」が見ている景色を見にいき、売るための文章やデザインを作ってください。色についての感覚をアップデートし続けることもその一環です。お客様について誰よりも知っているあなたがきちんと感覚を磨き、お客様の好きな色をぜひ知っておいてください。

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広告や販促は、文章とデザインの合わせ技です。ちょっとした違いが大きな売り上げの差をもたらすことも珍しくはないので、ぜひ両方の観点から女性に響く見せ方を磨いていただければと思います。とはいえ、どちらも本気でテコ入れするとなると、やるべきことが膨大に感じるかもしれません。できることなら、限られたリソースの中でインパクトのある施策から順番に取り組みたいですよね。

ネットで「女性」に売る』の著者である谷本理恵子は、マーケティングの最前線とも言われる通販の運営責任者として、泥臭い集客を重ねてきた現場叩き上げの人間です。独立後もプロの「セールスコピーライター」として、あらゆる女性向け商材の販促や商品企画などに、成果にこだわったアドバイスをさせていただいています。

多くのクライアント様と関わる中で「これを知らないまま進めばすぐ頭打ちになってしまう」という無駄な広告費や時間や手間を目の当たりにすることも多く、非常にもったいないと感じています。

そこで、やみくもな試行錯誤や遠回りを回避していただくために、女性向けのマーケティングやセールスライティングの秘訣を動画付きの「無料メール講座」にまとめました。「どうすれば売り込まず、自然に売れるのか」に興味がありましたら、ぜひご登録いただければと思います。

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